海の向こうの、もっとすごい三原じゅん子
みなさまの多くは既にお気づきであろう。三原じゅん子がなんか最近ヤバイ感じになっているのを。
「年金を政争の具にするな」という爆弾発言が飛び出たあの国会演説も記憶に新しい。
全体的に時代劇にみたいな喋りかたになってきているのも、それが計算づくの演技ではなくてマジでやっているように見えるのも、ちょっとゾッとしてしまう。
だが、
海の向こうの大国アメリカにはもっとすごい三原じゅん子がいた。
トランプ大統領の長男ドナルド・トランプ・Jr.の恋人で、元FOXニュースのキャスターのキンバリー・ギルフォイル(Kimberly Guilfoyle)である。
百聞は一見に如かず。先月の共和党党大会での彼女の演説を見ていただきたい。
ドン・ジュニアはトランプが負けても政治には関わり続けるだろうから、キンバリー・ギルフォイルのこれからの活躍も見られそう。楽しみだね。
アメリカ大統領選挙狂想曲 - トランプ陣営の金、なくなるの巻
アメリカは日本と比べて選挙資金に対する規制が弱いので(政治献金は「言論」の一部なので、言論の自由を保証するならば政治献金の権利も保証しなければならないという、なんだそれという立場が最高裁の見方のよう)、金をバシャバシャあつめてバシャバシャ使った方が勝ちみたいなところが結構ある。
この点、バイデンおじいちゃんは民主党予備選の時点からお金がカツカツで、サンダースおじいちゃんにも献金額で負けているような様子だった上、そもそも予備選がないし現職の強みを最大限活かせるトランプさんはお金が潤沢という話だった。一時は両者の選挙資金で2億ドル近い差がついていた模様。
つい最近あった共和党と民主党の党大会の後でも、バイデン陣営が7,000万ドルの選挙資金を得たのに対してトランプ陣営が7,600万ドルも選挙資金を獲得したことを、プロレス的な宣伝動画を作ってイキり散らしていた。(音量がヤバイので注意)
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) August 29, 2020
が、しかし。
今日のニューヨーク・タイムズの記事を読んだところ、トランプ陣営は選挙資金上の優位を失ってしまっているらしい。その原因はいくつかあるけれども、まず①バイデン陣営が8月に3億5千万ドルという史上最高額の政治資金を獲得したこと、そして②金のかかる大規模集会をやろうとするトランプ陣営に対して、バイデンの選挙運動はコロナで半ば強制的にデラウェアの自宅の地下室から行われたからほとんど金がかからなかったということなどが要因らしい。中でもトランプ印だったのは二月のスーパーボウル当日のCMで、これは広告料として1,100万ドル(!)もかかった割にはあんまり効果がなかったみたい。
当然バイデンは潤沢な資金を使って選挙前に一斉攻勢を仕掛けるだろうから、トランプがいかにバイデンの印象操作をしようとしても(彼は認知症だとか、左翼の「トロイの木馬」だとか、中国に甘いだとか)、それが一方的な効果を持つことはあまりあり得なさそうな展開。
話は逸れるけど、トランプおじいちゃんの下で選挙マネージャーとして働くのって本当に大変そう。
マネージャー:まだ選挙まで全然遠いので、ここで大きなCMやっても意味がないのではないでしょうか…。
トランプ:うるせえ!ドッカーンってやりゃあいいんだよドッカーンて!
マネージャー:はぁ…。
みたいな。ポール・マナフォートとかコリー・レヴァンドフスキーとかどうやって凌いでいたのかな。